では、さっそく問題です。
エジソンの発明と関係があるのはどれでしょう??
A:1日3食の食生活
B:プロ野球のナイトゲーム
C:ボディタトゥ
【答え】
全部
発明家でイノベーションの天才といえば、誰もが認めるエジソン。
小学校の時に、エジソンの諦めない努力を伝記で読んだ方も多いはず。
このエジソン、「発明王」ばかりが目立っていますが、実は発明と共存関係にあるプラットフォーム作りも天才だったのです。
むしろこっちに力を入れていたという事実も。
現在でも、面白いコンテンツや動画を作ったとしても、世に出すことが出来ないと、自己満足として終わってしまいます。
面白いコンテンツを、継続して見てもらうためには、自らプラットフォームになるのが一番。
白熱電球を世に送り出したのは1879年。
そして、発熱電球を広めるために、エジソンが行ったこといえば、中央発電所の建設だったのです。
開発からわずか3年後に「パール・ストリート・ステーション」という大規模な中央発電所をニューヨークに開設。
発電・送配電を手掛け、世間を『世界から夜が消える!』と騒がせた新しい時代を創ったのでした。
さて、クイズになっていた1日3食の食生活ですが、これは少し有名かもしれません。
1日3食という食習慣が始まったのは、日本でいうと明治時代以降。
江戸時代まで一般的な日本人は1日2食で生活をしていたと言われています。
そんな中、白熱電球を普及させたため、電気の需要は夜に大きく、朝は少ないという状況になりました。
これを解消するために、朝使う電化製品を生み出し、その一つが、扉を開閉するたびに自動的にパンが裏返しになるトースター。
ところが1日2食が当たり前の時代、当初は売れ行きがよくなかったのです。
そこでエジソン社はマスコミを使い
「1日2食は体に悪い。健康のために朝食を食べよう」
というキャンペーンを展開。
また、エジソンは、当時マスコミにインタビューをさせました。
「どうしたら、あなたのように頭がよくなるんですか?」という質問に対して
「一日3食欠かさず食べることだ」とコメント。
これがブームとなって、トースターはバカ売れ。
さらに朝の電気料金までがっぽりしたのでした。
では、プロ野球のナイトゲーム。
このきっかけは、鉄道会社からの要請で、夜間に列車を点検するための車両基地を照らす高出力ランプを開発したことでした。
照度テストに打ってつけだったのが自社の運動競技場。
こんなに明るく出来るのなら、電車だけじゃもったいない。
ということで、プロ球団を招いて1927年6月4日に開催したゲームが、事実上世界初のナイター試合となったのです。
その後、当時倒産の危機に瀕していたシンシナティ・レッズに照明用設備を販売したのをきっかけに、照明設備のプラットフォーム化を成功したのでした。
さて、最後のボディタトゥ。
元々の目的はステンシルペンといい彫刻をする機械だったのです。
しかし売れ行きは思わしくなく、エジソン得意のスライド思考で展開。
その構造を元に、タトゥーマシンとして特許をとったのが、サミュエル・オライリーという機械で、その後のアメリカにおけるタトゥ文化を作ったのでした。