2択クイズで高頻出の問題があります。
それが、こちら
Q:日本とハワイ。標高の最高地点が高いのはどっち?
日本の最高峰の山は富士山ですが、ハワイはのマウナケアは標高4205メートルでハワイ最高峰。
海のイメージが強いハワイ州ですが、山頂には雪が積もるような富士山より高い山があるのです。
天文研究が「高い」といいワケ??
より宇宙に近ければ、それだけ近くで観察できるため精度は高まりますが、だったらエベレストで良いじゃん。
と思うところです。
なぜそこではダメなの??
世界最高地点を持つエベレストでは、山頂の気候が安定せず、風速が強いのが特徴。
それは富士山も同じ環境なのです。
一方、ハワイは太平洋の真ん中にも関わらず、これだけの高い標高があり、さらに晴天率がとても高い。
空気が乾燥しており、風位が安定しているのです。
そんな天体観測に最適な条件がすべて揃った場所が、このマウナケア山頂にあります。
さらに!!
人口が少なく豊かな自然があふれるハワイ島では、夜になると周囲は闇に包まれるように真っ暗になります。
都会のような光汚染がなく、その点でも天文研究に適しているのです。
天文観測の聖地・ハワイ
天文の条件が揃っているため、マウナケア山頂には、日本のほか、アメリカ、カナダ、イギリスなど世界11か国、13の天文台が集まっています。
もちろん日本の天文研究も、この場所で日夜進められており、現在、重要な役割を担っているのが、単一鏡として世界一の大きさを誇る、口径8.2メートルの「すばる望遠鏡」。
すばる望遠鏡を見学しに行こう!!
日本の最先端天文研究が行われているすばる望遠鏡は、16歳以上の方なら一般見学もできます。
ハワイ島の観光旅行では、マウナケアの山頂を訪れて星空や朝陽を眺めるツアーが人気ですが、これと一緒にすばる望遠鏡を見学できるのです。
さらに、事前に予約をしておけば、個人で見学することも可能。
観測所の職員の方がガイドをしながら、展望デッキからなかの様子を約45分かけて案内してくれます。
ただし注意しておきたいのは、山頂までのアクセス方法。
標高2775メートルの位置に「オニヅカ・ビジター・センター」というインフォメーションセンターがあり、一般車で向かえるのはここまで。
それより先は舗装されていない急勾配の道をのぼっていくため、四輪駆動車でないと行くことができません。
さらに高山病を予防するために、高地に体を順応させることが大切。
すばる望遠鏡のウェブサイトでは、オニヅカ・ビジター・センターで1時間以上休憩をとることがすすめられています。
また、周囲の天候や緊急作業などにより、見学が休止になる場合もあるのでご注意。