【問題】
動物園で、見かける光景として、カバの歯磨きがあると思います。
この様子から、「カバと歯磨き」を結び付け、「歯磨き」=カバが定着したと思われるのですが、
実は!!
カバの歯磨きは、、磨くだけではありません。もう一つ他の理由があるのですが、ではそれは何でしょう?
【答え】
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歯を削ること
【解説】
解説を読む野生のカバは、歯磨きが必要ありません。
なぜかと言いますと、いちばんの理由は、エサの固さの違いです。カバは草食ですが、野生下では、生きている植物を取ってエサにしています。
当然枯れた葉やら根っこやらを丸ごと食べます。野生では彼ら専属の「歯磨き隊」がおり、池の中にいるお魚さんです。
草を食べるカバ達は陸上でモリモリ食べた後、自分たちの池に帰ってきます。
そして、池の中で口を開けていると、詰まっている草を、魚が突っついて食べてくれるのです。
すなわち、カバ達は歯に詰まった草を魚たちが取ってくれるというメリットがあり、魚たちは自力で食べることができない餌を食べることができるというメリットがあります。で、なぜ削るのかというと。
野生のカバの歯は、草を食べたり、魚に突っつかれたりしながら、少しずつ歯が削られていくわけです。
寿命と歯が関係するように、野生のカバの歯は削られた分だけ、自然治癒的に伸び続けてます。そのため、動物園で飼われているカバの歯を削らなければ、延々と延び続けるという理由のため、歯を削るのです。
さらに、カバが歯磨きをする理由は、それだけではありません。
普段から人間に触られること、口を開けることは“何でもないんだ”と覚えさせるために、飼われた最初のころから、係の方が一生懸命しつけています。直に口腔内を見るのは体調を把握するのにもとても有意義ですし、万一病気になったときに、飲み薬を確実に飲ませることができます。
カバだけでなく、イルカなど他のほ乳類でも多く実践されている訓練のひとつなのでした。
「放送作家・横山龍太のアイデア研究所」より引用
https://ameblo.jp/pon-ryuta/entry-12415002116.html